自動詞と他動詞
自動詞と他動詞(intransitive verb and transitive verb)
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1. 本動詞と助動詞
動詞は、人や、物事、物の動きや状態を表します。
主語の動作や状態を表すものを 本動詞 といいます。可能性や、必要性、ていねいさなどを表して、本動詞に補助的な意味を加えるものを 助動詞 といいます。助動詞は別稿で見ていきます。
ここでは本動詞について考えましょう。本動詞は、下記のように分類されます。
本動詞は、自動詞と他動詞とに分類されます(表1)。表から見るとわかるように、自動詞は目的語を取りません。一方、他動詞は目的語を取ります。自動詞、他動詞に共通ですが、補語を必要としない場合は「完全」、必要とする場合は「不完全」を付けてよばれます。
[表1] 本動詞の分類
2. 自動詞
自動詞には、完全自動詞と不完全自動詞とがあります。その区別は補語を必要とするか否かです。
2.1 完全自動詞
完全自動詞は、主語と述語(動詞)だけで文章が完成するか、もしくは目的語を付けるときには前置詞を使う必要がある動詞です。
例
/目的語が無くても文章になるもの
○ Do you agree?
「あなたは賛成ですか?」
/目的語を付ける場合は前置詞が必要です(下記の例文の場合は、”at” が必要。)
○ He looked at me strangely.
「彼は私のことを不思議そうに見ました。」
2.2 不完全自動詞
不完全自動詞は、S=Cで主語をことを説明する、補語を必要とします。ただし、be動詞は不完全自動詞の働きもありますし、完全自動詞として働くこともあります。
例
/不完全自動詞
○ She is kind.
「彼女は親切です。」
/完全自動詞
○ I am here.
「私はここにいます。」
3. 他動詞
他動詞とは、目的語が無ければ文章が完成しない動詞で、目的語を付ける際に前置詞を必要としません。
3.1 完全他動詞
完全他動詞は、目的語を必要としますが、補語は必要としません。目的語には、名詞や代名詞が用いられます。
例
○ We discussed the matter.
「我々は、その事態について議論しました。」
3.2 授与動詞
「・・・に~をする」というように、直接目的語(「・・・に」)と間接目的語(「~を」)の2つが置かれます。2つの目的語の語順は、「~を・・・に(間接目的語+直接目的語)」となり、日本語と同様です。人に物を与える意味がありますので、授与動詞と呼ばれます。
ただし、直接目的語が代名詞の場合は、直接目的語 + to(for,of) + 間接目的語の語順でなければなりません。
例
○ I gave Tom a book.
「私は、トムに本をあげました。」
= I gave a book to Tom.
「私は、本をトムにあげました。」
3.3 不完全他動詞
補語を加えないと意味が伝わらず、文章が完結しないので、目的語 = 補語 の関係で、目的語と補語とが置かれる文です。
補語になり得る品詞は、名詞(名詞相当語句)、形容詞(形容詞相当語句)です。
例
○ I found her to be honest.
「私は、彼女が正直であることがわかりました。」
参考文献
http://eigogakusyu-web.com/grammar/006/
http://hidekazu2012.blog.fc2.com/blog-entry-10.html
ORG:2017/9/24