名詞の所有格用法
名詞の所有格用法(Noun ownership usage)
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名詞の所有格をつくるには、原則として名詞の語尾に”‘s”(Apostrophe s) を付けます。この”‘s” は、本来は”es” でしたが、”e” の字を省ねこたちの略して”‘s” になったものです。この他”of” を付ける方法もあります。
この項では、これらをどのように使い分ければよいかを考えましょう。
1. “‘s” の付け方
通常は、人や動物など生物の場合は、原則として”‘s” を使います。
(1)単数の場合
a. 語尾が[s]音の場合
“actress’s”(女優の),”fox’s”(きつねの)
b. 語尾が[s]音、または[z]音でない場合
“boy’s”(少年の),”cock’s”(コックの),”lady’s”(婦人の)
(2)複数の場合
a. 語尾が[s]音の場合
“mice’s”(ハツカネズミの),”geese’s”(ガチョウたちの)
b. 語尾が[s]音でない場合
“women’s”(女たちの),”children’s”(子どもたちの)
2. “’s” の”s” を省いて”’” だけをつける場合
“-s” で終わる複数名詞の所有格は、”’” だけを付けます。
“boys’”(少年たちの),”cats’”(ねこたちの)
○ My house is three miles’ distance from here.
「私の家はここから3マイルの距離にあります。」
3. 所有格に続く名詞が省略される場合
同じ名詞は重複を避けるために省略することが多いです。
○ Is that sweater your sister’s (sweater)?
「あのセーターはあなたの妹さんのものなの?」
名詞の所有格の後にくる、”house, hotel, shop, department store” などの、場所や建物を表す名詞は省略されることが多いです。
○ I’ve been to a barber’s (shop).
「私は床屋に行っていました。」
4. 無生物の所有格は、ofを使うのが普通です。
比較
・人や動物の場合; “the man’s legs” (人の足),”the dog’s legs” (犬の足)
・無性物の場合;”the legs of the table” (机の脚)
但し、代名詞の場合の所有格は適用が自由で、生物・無生物のどちらでも使用できます。
○ The brass has lost its polish.
「その真ちゅうは輝きを失いました。」
5. 名詞 + of + 名詞+’s
二重所有格ともいわれます。所有を表す名詞に、”a(an)”,”this”,”that”,”some”,”any” などがつくときに、この形になることがあります。
○ Margaret was wearing a diamond ring of her mother’s then.
「その時、マーガレットは母親のダイヤモンドの指輪をしていました。」
参考
英語ニューハンドブック 研究社
英文法の泉 http://www.e-bunpou.net/meisi-syoyukaku.html
ORG:2017/10/11