形容詞の語順と位置
形容詞の語順と位置(Word order and position of adjectives)
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名詞を修飾する形容詞が2つ以上ある場合には、その後順に注意しなければなりません。
また、形容詞がいつも修飾する名詞の前にくるとは限りません(叙述的用法)。
1. 名詞の前に並ぶ形容詞などの語順
2つ以上の形容詞が名詞の前にあって、修飾する場合は、形容詞は通常特定の並び順が決まっています。意見や態度などの主観を記述する形容詞(例えば驚くほど)は、通常、より中立的で事実を示すもの(例えば、赤色)の前で最初にきます。
(1)Opinion
“Opinion” は、「きれい」、「汚い」、「易しい」、「難しい」 など、人の主観を表す際に使われる形容詞です。
(2)Size
“Size” はスタバのコーヒーを注文する際に選ぶ、「トール」、「ショート」、人の身体の「大きい」、「小さい」のようにサイズを表す際に使われる形容詞です。
(3)Physical quality
“Physical quality” は、表面が「粗い」、「細かい」や、材料が「厚い」、「薄い」など、そのものの性質を表す形容詞です。
(4)Shape
“Shape” は、「丸」、「四角」、「三角」などの、ものの形や輪郭のように、形状を表す際に使われる形容詞です。
(5)Age
“Age” は、「古い」、「新しい」、「年を取った」、「若い」 など、人の年齢や物が出来上がってからの年数などaを表す際にすかわれる形容詞です。また「熱い ”hot”」、「冷たい “cold”」 なども、ここに分類されます。
(6)Color
“Color” は、「青」、「ピンク」、「銀」など具体的な色や、「濃淡」、「明るさ」、「鮮やかさ」 のような、色の状態を表わす際にも使われます。
(7)Origin
“Origin” は、その人や物がどこからやって来たのか、起源を表す際に使われる形容詞です。人の出自”nationality”(人種や国籍の他、「東洋」、「西洋」 などの地域を表す形容詞も、ここに分類されます。
(8)Material
“Material” は、修飾する名詞の素材を表す素材を表す形容詞です。 そのものが内で出来ているのか、何から作られたものかを表す形容詞です。
(9)Type
“Type” は、そのものの形状を示すばかりでなく、抽象的な役割を示す場合に使われる形容詞です。日本で解説されたインターネット上の英文法のサイトでは”Type”と”Phisical quality” は、あまり含まれていません。
(10)Purpose
“Purpose” は、そのものの「用途」や「目的」 を表すのに使われる形容詞です。動名詞(動詞 + ing)や不定詞(to + 動詞)のような、動詞を起源にするものが多く使われます。
例として、考えましょう。
○ It was made of a strange, green, metallic material. (1 – 6 – 8)
「それは、不思議な緑色の金属材料から使われています。」
○ It’s a long, narrow, plastic brush. (4 – 8 -10)
「それは、長くて、細い、プラスチック製のブラシです。」
○ Panettone is a round, Italian, bread-like Christmas cake. (4 – 7 – 9)
「パネットトーンは、丸くてイタリア製のパンのようなクリスマスケーキです。」
非常に特殊な場合ですが、
○ She was a beautiful, tall, thin, young, black-haired, Scottish woman. (1 – 2 – 3 – 5 – 6 – 7)
「彼女は、美しい、背の高い、細い、若い、黒い髪のスコットランド人女性です。」
2. 名詞の後ろにくる形容詞
(1)”something”,”somebody”,”someone” など、”-thing”,”-body”,”-one” でおわる語句を修飾する形容詞は、それらの語句の後ろに付けられます。
○ The reason he married her is that she had something glamorous.
「彼が彼女と結婚した理由は、彼女が何か魅惑的なものを持っていたからです。」
(2)語尾に”-able”,”-ible” が付いた形容詞が、”all”,”any”,”every”,”no” などとともに使われる名詞を修飾する場合に、それらの名詞の後ろにつくことがあります。
○ This may be the most possible protocol imaginable.
「これが考えられる最もあり得る手順でしょう。」
(3)関係代名詞+be動詞の省略があると考えられる形容詞
関係代名詞+be動詞の省略があると考えられる形容詞の使い方の場合に、修飾する名詞の後ろにきます。
○ All the board members present opposed the agenda.
= All the board members (who were) present opposed the agenda.
「出席した役員全員がその議案に反対しました。」
参考
英語ニューハンドブック 研究社
英文法の泉 http://www.e-bunpou.net/keiyousi-gojun.html
英会話コラム http://www.langland.co.jp/english/column/english-column13.php
http://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/about-adjectives-and-adverbs/adjectives-order
ORG:2017/10/29