副詞の基本(basics of adverbs)

副詞の基本(basics of adverbs)

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1.副詞とは

副詞は、名詞以外の語や句、節などを修飾する言葉です。文全体を修飾する場合もあります。修飾は、しての言葉の意味を限定したり、説明したりすることをいいます。

なお、名詞を修飾するのは形容詞です。従って形容詞以外で修飾することができるのは副詞です。ですから副詞は形容詞も修飾することができますし、他の副詞を修飾することもできます。。

2.副詞の種類

副詞には、次の7種類があります。

2.1様態(manner)の副詞

“quickly”:「早く」, “bravely”:「勇敢に」, “happily”:「愉快に」, “hard”:「懸命に」,”fast”:「すばやい」, “well”:「」

2.2場所(place)の副詞

“here”:ここに」, “there”:「そこに」, “everywhere”:「どこでも」, “up”:「上に」,”down”:「下に」, “near”:「近くに」, “by”:「側に」

2.3時(time)の副詞

“now”:「今」, “soon”:「まもなく」, “yet”:「まだ」, “still”:「」,”then”:「そのとき」, “today”:「今日は」

2.4頻度(frequency)の副詞

“twice”:「二度」, “often”:「しばしば」, “never”:「決して~ない」, “always”:「いつも」,”occasionally”:「ときおり」

2.5程度(degree)の副詞

“very”:「とても」, “fairly”:「かなり」, “rather”:「むしろ」, “quite”:「まったく」,”too”:「~すぎ」, “hardly”:「ほとんど~ない」

2.6疑問副詞

“when?”:「いつ?」, “where?”:「どこで?」, “why?”:「なぜ?」

2.7関係副詞

関係副詞は、「前置詞+which」の役割をします。

“when” = “in which” or “on which”:「時間」,”where” = “in which” or “at which”:「場所」, “why” = ”for which”:「理由」

3.副詞の作り方

(1)様態の副詞の大部分と程度の副詞の一部は、形容詞に”ly” をつけることにより副詞になります。

“quick”:「早い」→ “quickly”:「早く」
“brave”:「勇敢な」→ “bravely”:「勇敢に」
“immediate”:「早速の」→ “immediately”:「直ちに」

ここで、つづりは次のように変えます。

a. 形容詞の語尾が”y”の場合は、”i”に変化させます。

“happy”:「幸福な」→ “happily”:「幸福に」、”gay”:「陽気な」→ “gaily”:「陽気に」

b. 形容詞の語尾が”e”の場合は、そのまま残します。

“safe”:「安全な」→ “safely”:「安全に」、”extreme”:「極端な」→ “extremely”:「極端に」

但し、例外として以下のようなものがあります。

“true”:「真の」→ “truly”:「真に」、”due”:「正当な」→ “duly”:「正当に」、”whore”:「完全な」→ “whorlly”:「まったく、完全に」

c. 形容詞の語尾が”able”、”ible”の場合は、”e”を”y”に変化させます。

“remarkable”:「著しい」→ “remarkably”:「著しく」、”sensible”:「分別のある」→ “sensibly”:「分別よく」

d. 「母音字+l」 で終わる形容詞は、原則に従い”ly” をつけます。

“final”:「最終の」→ “finally”:「最終的に」、”beautiful”:「美しい」→ “beautifully”:「美しく」

(2)例外もたくさんあります。

a. “good”:「よい」→ “well”:「よく」 と、全然別の形になります。

b. “ly” で終わる形容詞のほとんどは副詞形がありません。それらの語の意味を副詞的に表す場合は、同様な意味の副詞か副詞句を使います。

“likely”:「もっともらしい」→ “probably”:「おそらく」
“friendly”:「友好的な」→ “in a friendly way”:「友好的に」

但し、”kindly”:「親切な、親切に」と”leisurely”。:「ゆっくりした、ゆったりと」 の2語については、同じ形で形容詞にも副詞にも用いられます。

c. 次のような語は、形容詞にも副詞にも用いられます。

“high”:「高い、高く」, “low”:「低い、低く」, “deep”:「深い、深く」, “near”:「近い、近くの」,”fast”:「早い、早く」, “far”:「遠い、遠く」, “hard”:「困難な、困難に」, “early”:「早期の、早期に」,”late”:「遅い、遅く」, “much”:「多くの、非常に」, “little”:「小さい、少しの」…..

4.副詞の位置

副詞は、その使われ方により、修飾する語の前に来たり、後ろから修飾する場合もあります。

4.1 様態の副詞

動詞の目的語がある場合はその後に置かれます。その他の場合は動詞の直後に置かれます。
動詞と目的語との間に置かれることはありません。

 ○ She spoke French well.
   「彼女はフランス語を上手に話しました。」

 ○ They walked quickly.
   「彼らは速く歩きました。」

4.2 場所の動詞

様態に副詞と同じように、動詞の目的語がある場合はその後に置かれ、その他の場合は動詞の直後に置かれます。

 ○ She painted that picture here.
   「彼女はここでその絵を描きました。」

 ○ I looked everywhere.
   「私はいたる所を探しました。」

様態の副詞をいっしょに使う場合は、どちらが先になるかは、コロケーションによります。

 ○ He played well there.
   「彼はそこでうまくプレーしました。」

 ○ She arrived there safely.
   「彼女は無事にそこに着きました。」

4.3 時の副詞

(1) 時の副詞や頻度を表す”once”,”twice” などの位置は、文頭にも文末にも置くことは可能です。ただ、文末の方が通常です。

 ○ He is coming tomorrow.
   「彼は明日来ます。」

 ○ She is working now.
   「彼女は今仕事をしています。」

 ○ I have been there twice.
   「私はそこに2回行ったことがあります。」

 ○ Then they went home.
   「それから彼らは家に帰りました。」

(2) 時の副詞として使用される、”yet”と”still” とはそれぞれ置かれる位置が異なります。

“yet” は、原則として文末に置かれます。一方、”still” は、通常は動詞の前に置かれますが、be動詞の場合はその後に置かれます。

 ○ She don’t have finished yet.
   「彼女はまだ終えていません。」

 ○ She still likes him.
   「彼女はまだ彼のことが好きです。」

 ○ She is still in her bath.
   「彼女はまだ入浴中です。」

“yet” は、「今までのところでは」という意味で、主に否定文と疑問文とで使用されます。肯定文では使われません。一方、”still” は動作・状態がまだ続いていることを強調します。主として肯定文に用いられます。

 ○ The shop isn’t open yet.
   「その店はまだ開いていません。」

 ○ Aren’t you ready yet?
   「まだ用意ができていないのですか?」(遅いですねを言外に含みます。)

 ○ She is still in bed.
   「彼女はまだ寝ています。」

4.4 頻度の副詞

これらの副詞の位置は、他の種類の副詞と比較して多様で複雑です。

(1) be動詞の後に置かれます。

 ○ She is always in time for meals.
   「彼女はいつも食事に間に合います。」

(2) be動詞以外の動詞の場合は、その前に置かれます。

 ○ He often stay up all night.
   「彼はしばしば徹夜します。」

(3) 助動詞と組み合わされると、副詞は最初の助動詞の後に置かれます。

 ○ She can never understand/
   「彼女絶対に理解できません。」

 ○ You have often been told not to do that.
   「あなたはそんなことをしないように何度も言われているはずです。」

(4)例外もたくさんあります。

a. “used to”と”have to” の場合は、副詞はこれらの語の前に置かれます。

 ○ He rode a packed train for 20 years, but never got used to it.
   「彼は20年間も満員電車に乗っていましたが、まったく慣れることはありませんでした。」

b. 質問に答えたり、言葉を付け加えたりする場合に助動詞だけが用いられるときは、頻度の副詞が先に置かれる場合があります。

 ○ Can I park my car near her house? Yes, you usually can.
   「彼女の家の側に駐車できますか。   はい、たいていできます。」

c. 強調のために助動詞に強勢が置かれる場合は、頻度の副詞はその助動詞の前に来ます。

○ She hardly ever has met him.
   「彼女は、彼と会ったことはめったにありません。」

4.5 程度の副詞

(1) 形容詞または他の副詞を修飾する場合には、その前に置きます。

 ○ It was too cold to swim.
   「泳ぐには寒すぎます。」

(2) “almost”:「ほとんど」, “nearly”:「かろうじて」, “quite”:「まったく」, “hardly”:「ほとんど~ない」,”scarcely”:「ほとんど~ない」, “barely”:「わずかに」, “just”:「ちょうど」 などの副詞は、動詞を修飾する場合、動詞の前に置かれます。

 ○ He was just going.
   「彼はちょうど出かけるところでした。」

ただし、助動詞と組み合わされると、副詞は最初の助動詞の後に置かれます。

 ○ I can scarcely hear him.
   「私は彼の言うことがほとんど聞こえません。」

(3) “enough”:「十分に」 は形容詞または副詞の後ろに置かれます。

 ○ She is old enough to decide for herself.
   「彼女は、自分で決めることができる年齢に十分になっています。」

(4) “only”:「ほんの~だけ」 は、修飾される語の近くに置かれます。修飾される語が動詞、形容詞、副詞の場合はその後の直前に、名詞、代名詞の場合はその前後に置かれます。

ただし、会話文の場合は、”only” は通常動詞の前に固定され、それがどの語を修飾するかはアクセントを置いて示すのが普通です。

 ○ She had only five oranges. (文章)
    She only had five oranges. (会話)
   「彼女はオレンジを5個しか待っていませんでした。」

 ○ He lent the car to me only. (文章)
    He only lent the car to me. (会話)
   「彼は私にだけ自動車を貸してくれました。」(他の人には貸しませんでした。)

 

 

参考
英語ニューハンドブック   研究社
実例英文法     研究社

 

ORG:2018/1/2