冠詞の省略

冠詞の省略(Omission of the article)

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次の場合、冠詞は省略されます。

Contents

1.物質名詞、抽象名詞が、一般的な意味に用いられる場合

 ○ Health is above wealth.
   「健康は富にまさる。」 (ことわざ)

 ○ Water, when heated, turns into vapor.
   「水を熱すると、蒸気になります。」

2. “man”と”woman” とが、一般的な意味に用いられる場合

 ○ Man is stronger than woman.
   「男性は女性より強い。」

 ○ Men die, but man is immortal.
   「(個々の)人は死ぬ。しかし人間そのものは不滅です。」

3. 身分や、官職、血族関係を表す名詞が、称号(Title) の役割をして、人名の前にくる場合

“Queen Elizabeth”(エリザベス女王)、”President Trump”(トランプ大統領)、”Professor Nichols”(ニコルズ教授)、”Uncle Tom”(トムおじさん)

ただし、称号が英語圏以外のものであれば、”the” を付けます。

“the Emperor Meiji”(明治天皇)、”the Tsar Nicholas”(ニコラス大帝(ロシア))

また、称号でない場合は、通常は”the” を用います。

“the widow Smith”(スミス未亡人)、”the virgin Mary”(聖女メリー)

4. 人名の後につける、同格の関係にある普通名詞(”of” が間に入ります)

“Victoria, Queen of England ”(英国女王ヴィクトリア)、”Darwin, author of the “Origin of Species”(「種の起源の著者ダーウィン」)

ただし、”of”で結びつけられた普通名詞が、公私の職業名、身分、血族でない場合は定冠詞を用います。
“Wellington, the hero of Waterloo”(ウォーテルローの英雄ウェリントン)

5. 不完全動詞の補語として、叙述的に用いられる、身分や資格、官職、血族関係などを表す名詞で、ただ一人しかいない場合

 ○ They elected him governor.
   「彼らは彼を知事に選びました。」

6. 呼びかけ

 ○ Mother, may I go out?
   「お母さん、お外に行っても良い?」

 ○ Boys, let us play football.
   「みんな、サッカーをしよう。」

7. 名詞が自分の家族の一員を指すとき

家族の一員とは、”father”、”mother”、”brother”、”baby”、”cock”、”nurse” などを示します。

 ○ Mother wants you.
   「お母さんがあなたに用事があります。」

 ○ Baby is‘t well today.
   「今日は赤ちゃんの具合が良くありません。」

8. 書物の見出し

“contents”(目次)、”introduction”(序論)、”index”(索引)

9. “as” を、”in the capacity of”(…の資格で)の意味で使う場合の”as” の次の名詞

 ○ He went with me as interpreter.
   「彼は通訳の資格で私と同行しました。」

ただし、 “as” を、”considered in the character of”(…として考えれば)の意味で使う場合の”as” の次の名詞には不定冠詞が付きます。

 ○ He has noequal as an interpreter.
   「通訳として、彼に肩を並べる者はいません。」

 

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10. 譲歩文(”as” または “though”がある文)の初めに名詞を用いる場合

 ○ Scholar though he was, he did’t know it.
   「彼は学者でしたが、それを知りませんでした。」

11. 名詞が “kind of”(または、”sort of”,”class of” etc.)の次にくる場合

 ○ I like this sort of thing.
   「私はこんなふうなことが好きです。」

 ○ A gig is a kind of carriage.
   「ギッグとは馬車の一種です。」

12.名詞が、そのものを示すのではなく、ただの名称として用いる場合

 ○ ”Child” is the English for the Japanese “kodomo”.
   「「チャイルド」とは、日本語の「子ども」にあたる英語です。」

13. “never” が文頭にくる場合、主語の名詞には通常は冠詞を省略する。

 ○ Never master had a more faithful servant.
   「これほど忠実な召使を持った主人は未だかつてありませんでした。」

14. 毎日の食事の名前

 ○ I have breakfast at seven.
   「私は、7時に朝御飯を食べます。」

 ○ Dinner is ready.
   「夕食の用意ができました。」

15. 普通名詞ではない病名

 ○ He died of canser.
   「彼はガンで死にました。」

 ○ He has a touch of rheumatism.
   「彼はリューマチの気味があります。」

ただし、普通名詞の病名もあります。

“a headache”(頭痛)、”a stomachache”(腹痛)、”a cold”(かぜ)

16. “last week”(先週)、”next month”(来月)など、”last”(昨)や”next”(明、来)、などの語を、”week”(週)、”month”(月)、”year”(年)と並べて使う場合

 ○ I saw him last year.
   「私は去年彼に会いました。」

17. “day”(昼)、”night”(夜)、”morning”(朝)、”evening”(夕)、”dawn”(曙)などの、時の1点を表す場合はしばしば”the” を省略します。

 ○ Night was falling.
   「日が暮れてきました。」

18.2つの名詞が接続詞または前置詞をはさんで並ぶ場合

(1) “名詞 + 接続詞 + 名詞” の場合

“man and wife”(夫婦)、”mother and child”(母子)、”master and man”(主従)

(2) “名詞 + 前置詞 + 名詞” の場合

“arm in arm”(腕を組んで)、”side by side”(相並んで)、”sword in hand”(券を手に持ち)、”pipe in mouth”(パイプを咥えて)

(3) “前置詞 + 名詞 + 前置詞 + 名詞” の場合

“from door to door”(ドアからドアに)、”from head to foot”(頭の先から足の先まで)、”live from hand to mouth”(その日暮らし)

19. 次のような名詞が本来の意味で用いられる場合

(1) “school”((自分の行く)学校):

“at school”(授業中)、”in school”(在学中)、”go to school”(登校する)、”from school”(学校から)

(2) “home”(宅):

“at home”(在宅)

(3) “church”(協会)

“go to church”(礼拝に行く)

 ○ Church is over.
   「礼拝が終わりました。」

(4) “hospital”(病院)

“in hospital”(入院中)、”send to hospital”(入院させる)

(5) “market”(市場)

“in market”(市場で)、”go to market”(買い物に行く)

(6) “prison”(協会)

in prison””(入獄中)、”send to prison”(投獄する)

(7) “bed”(ベッド)

“in bed”(床について)、”go to bed”(床につく)

(8) “town”(街)

“in town”(市内)、”go to town”(上京する)

 

 

参考
英語ニューハンドブック

英文法の泉    http://www.e-bunpou.net/kansi-syoryaku.html

 

ORG:2017/11/06