人称代名詞の基本

人称代名詞の基本(Basic Personal Pronouns)

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人称代名詞とは、話し手や聞き手、それ以外の人または物を区別するための代名詞です。話し手から関係が近い順序により、第一人称、第二人称、第三人称と呼ばれます。

人称代名詞には、単数/複数の区別、性や格の変化があります。これらをまとめると、表のようになります。

人称代名詞の主格(I,they…)は主語として用いられます。所有格(my,her…)は通常次に名詞を伴います。目的格は(him,you…)は、動詞や前置詞の目的語として用いられます。

1.人称代名詞を並べて使う場合、一般的には2人称→3人称→1人称の順番に並べるようにします。

 ○ Bob is younger than you, but you and he are a good much.
   「ボブはあなたより年下だけど、あなたと彼はお似合いですよ。」

 ○ You and I used to explore the cave in our childhood.
   「あなたと私は、子どもの頃よくその洞窟を探検しました。」

2.ペットなど家族としてみなす場合、人称代名詞を使うことがあります。(日本語でも多いですよね。)

 ○ I have a cute pussy. She is still only two months old.
   「私は可愛い子猫を飼っています。彼女はまだ生まれて2か月なんです。」

3.複数の人称代名詞(we,you,theyなど)は、一般的な人を表わすことがあります。

この場合の複数形は総称人称といいます。なお、総称人称の場合は、日本語では訳さないのが通常です。

 ○ We had a lot of snow last winter.
   「昨年の冬は雪がたくさん降りました。」

4.”we” の特別な用法

“we” を「私たち」や総称人称としてではなく、”I” や”you” の代わりに”we” を用いることがあります。この場合、遠慮や謙遜、親しみやすさを表わすことがあります。
例えば、メールを書くとき、自分の意見でも、会社/チームとして、相手に伝える場合は、”we” をよく使います。

5.”it” の特別な用法

(1)天候や日時、距離、状況などを表す場合

これは、非人称の”it”、状況の”it” と呼ばれるものです。特別な意味は無く、”S + V” の形式を整えるために慣用的に用いられるものです。もちろんこの”it” は「それは」と訳しません。

 ○ It is five year since I joined this company.
   「当社に入社してから5年になります。」

(2)前に出た句や節の内容を指す場合

 ○ They say that he is going to China, but I do not believe it.
   「彼が中国に行くとの話ですが、私はそれを信じません。」

(3)後にくる句や節を指す場合

この場合の”it” は、「予備のit」 と呼ばれ、形式上の主語や形式上の目的語として用いられます。本当の主語や目的語は、後にくる動名詞や不定詞、that節などです。

 ○ It is necessary that you should go.
   「あなたが行くことが必要です。」

(4)意味を強めるための、”It is ~that・・・” 構文

“~” のところに挿入した語句の意味を強調する言い方です。

 ○ It was in New York that I first made his acquaintance.
   「彼と初めて知り合ったのは、ニューヨークでした。」

 

 

参考
英文法の泉    http://www.e-bunpou.net/daimeisi-kihon.html
英文法大全    http://www.eibunpou.net/03/chapter7/7_2.html

 

ORG:2017/11/11