基本時制
基本時制(primary tense)
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時制とは、動詞が示す動作や状態の時間的な関係を示す動詞の語形変化といえます。基本は、現在、過去、未来の3時制ですが、それぞれの時制に進行形や、完了形、完了進行形があり、合計すると12の時制があることになります。
本コンテンツでは、基本時制とよばれる現在時制および、過去時制、未来時制の3つの時制について、例題を示していきましょう。
1.現在時制(present tense)
“be” と ”have” とを除く、動詞の原形(root)をそのまま用います。ただし、第3人称単数の場合は、”円形 + (e)s“ の形を用います。“be” と ”have” とについては、別項で述べます。
(1) 現在の「事柄」を表す(present fact)
○ I have a brother.
「私には兄がいます。」
(2) 一般的な「真理」を表す(universal truth)
○ The sun rises from the east and sets to the west.
「太陽は東から昇り、西に沈みます。」
(3) 日常の「習慣」を表す(habitual action)
○ Farther takes a cold bath every morning.
「父は毎朝冷水浴をします。」
(4) 往来の意味を持つ動詞(”go”,”leave”,”come”,”start”,”depart”,”return”など)は、現在形で確定した未来を表す
○ She leaves this city tomorrow.
「彼女は明日この町を去ります。」
○ The train leaves Sendai station at eleven.
「その電車は11時に仙台駅を出発します。」
(5) 時を示す接続詞(”when”,”bwfore”,”after”,”if”,”as soon as”など)を文頭にする副詞節では、現在形が未来時制の代用になる
○ You must finish the work before you go out.
「あなたは出かける前にその仕事をやり終えなくてはいけません。」
ただし、次の文のように名詞節の中では未来形を用います。
○ I don’t know when he will come back.
「彼がいつ帰ってくるか、私は知りません。」
(6) “tell”,”hear”,”see”,”write”,”read”,”understand” などの現在はしばしば現在完了の意味を表す
○ I hear (= have heard) he is going abroad.
「私は彼が海外に行くと聞きました。」
(7) 歴史的現在(物語などで過去の事件をあたかも眼前で起きているかのように用いる)
○ Now Napoleon leads his army across the Alps.
「今やナポレオンはその軍隊を率いてアルプスを越えます。」
(8) 昔の人の言葉を引用するとき
○ Goethe says, “He who knows not a foreign language, knows nothing of his own.”
「ゲーテいわく、「外国語を知らないものは自国語も知らない」と。」
2. 過去時制(past tense)
過去時制は過去の動作・状態・習慣などを現在と関係なく述べるときに⽤いる時制です。動詞の過去形で表されます。
(1) 過去の「事柄」を表す
○ I lived in Tokyo in those days.
「私はその頃東京に住んでいました。」
(2) 過去の習慣的な行為を表す
○ I often went skiing in winter.
「私は冬にしばしばスキーに⾏きました。」
(3) 口語ではしばしば現在完了の意味を表す
○ I called to see how he was.
「私は彼の様子を見に来ました。」
3. 未来時制(future tense)
未来時制は未来の出来事や状態を述べるときに⽤いる時制です。動詞自身が変化するのではなく、助動詞willまたはshallを⽤いて、”will〔shall〕+ 動詞の原形”の形で表されます。
未来時制には、単純未来(〜だろう)と意志未来(〜しよう)の2種があります。従来は。”shall”と”will” とを使い分けていましたが、最近では単純未来の場合には、すべて”will”を⽤いる傾向が強くなってきています。意思未来で”shall” を使う場合もありますが、かなりフォーマルな堅苦しい言い方で、通常は”will” が使われます。
(1) 未来の状態や動作、意思などを表す
○ It will rain tomorrow. (単純未来)
「明日は雨でしょう。」
○ I will start tomorrow, rain or shine.
「明日は晴雨にかかわらず出発します。」
(2) 相手の意思を訪ねたり、提案をする場合に”shall” を用いる場合がある
○ Shall I have your answer soon?
「すぐにお返事を頂けますか。」
○ Shall we eat out tonight?
「今夜は外食しませんか。」
(3) 予定を表す”be going to”
○ They are going to play golf in Hawaii next week.
「彼らは来週ハワイでゴルフをする予定です。」
(4) 確定的な未来を表す”be to不定詞”(フォーマルな表現)
「~する予定である」、「~することに決まっている」の意味で、確定的な未来を表します。頼子の意味をはっきりさせたいときは、”be due to ~”,”be scheduled to ~” を用います。
○ The welcome party is to be held next Friday.
「歓迎会は今度の金曜日に催すことになっています。」
参考
英文法の泉 https://www.e-bunpou.net/kihonjisei.html
FreeTag http://freetag.jp/bun_ei_kaisetsu_2_1.html
英語学習 https://eigogakusyu-web.com/grammar/011/
ORG: 2019/11/01