前置詞

前置詞(prepositions)

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前置詞とは、名詞や代名詞などの単語や語句の前に置かれて、その後に置かれた要素を修飾して、時間や空間、関係などいろいろな意味を与えます。

前置詞には、byやforなど1個で働きをする、単一前置詞(simple prepositions)と、前置詞が副詞や形容詞、接続詞、分詞などと結合して、一つの前置詞として機能する複合前置詞(compound prepositions)、2つの前置詞が連続して、後ろの前置詞が導く句が、前の前置詞の目的語になる二重前置詞(double prepositions)とがあります。

1. 単一前置詞(simple prepositions)

1.1 主な、単一前置詞

主な単一前置詞について、表に示します。

別項で、代表的な前置詞について使い方を見ていくことにします。

1.2 前置詞の次に来る要素

前置詞の後に来る要素は、単純な名詞(名詞句)だけでなく、動名詞やいわゆるwh-節も可能です。

(1)前置詞の次に名詞がくる場合

 ○ Bob is now in Tokyo.
   「ボブは今東京にいます。」

ここで使われている”in” は、空間を表しています。

(2)前置詞の次に名詞句がくる場合

 ○ I was shocked by her sudden change.
   「私は彼女の突然の変化に驚きました。」

“by” の後に、”her sudden change” という名詞句が置かれています。

(3)前置詞の次に動名詞がくる場合

 ○ A corkscrew is a tool for taking corks out of bottles.
   「コルク抜きはビンからコルク栓を抜くのに使われる道具です。」

“for” の次に、動詞”take” のing形つまり動名詞が付きます。働きとしては名詞に分類されます。

(4)前置詞の次にwh-節がくる場合

 ○ You should understand more about what you are expected to do.
   「あなたは、あなたに期待されていることについてもっと理解する必要があります。」

原則として、すべての前置詞の次には、wh-節を置くことが可能です。

2.主な単一前置詞についての説明

2.1 “in”

“in” の基本的な意味は、「~の中に」です。ほとんどの用法は、そこから派生しています。

(1)位置

“in the small box”(小さい箱の中から)から、”in the world”(全世界に)までと、広さに関係なく用いることができます。

 ○ Show me what you have in your hand, please.
   「手に持っているものを見せてください。」

 ○  We have never played the baseball in such a huge ground as this.
   「私たちは、これほど大きなグラウンドで野球をしたことがありません。」

特に場所を表す場合は、”in”は”at”と比較すると、比較的広い場所に用いられます。

 ○ We have two facilities in Europe.
   「わが社は、ヨーロッパに2拠点があります。」

 ○ They arrived at a small village.
   「彼らは小さな村に着きました。」

(2)時

“in” は、ある程度の幅を持った期間を示します。一方、”at” は時刻のようなある一時点を示します。午前、午後、夕方の区分を表す場合には”in” を用います。ただし、「夜に」を示す場合は例外的に”at night” になります。

さらに、月や、四季、年を表す場合にも、”in” を用います。

 ○ Bob said he would visit us in the afternoon.
   「ボブは午後に来ると言っていました。」

 ○ It is no good to eat late at night.
   「夜遅くに食事をとるのは良くありません。」

 ○ It is usually the coldest here in February.
   「ここでは、例年一番寒いのは2月です。」

このように、時や時期を表す用法に加えて、「・・・がたって」、「今から・・・の後に」という意味もあります。ここで、注意することは、”in” には「・・・以内に」という意味はありません。この意味で使うのは”within” が正しいです。

 ○ The chicken will be ready to eat in ten minutes.
   「後10分でチキンが焼きあがります。」

 ○ She will come back to Japan in two months.
   「彼女はあと2か月で日本に帰ってきます。」

 ○ He will come back to his office within a few hours.
   「彼は数時間以内に事務所に戻るでしょう。」

(3)状態

「~という状態で」という意味を表します。

 ○ He is in a bad condition.
   「彼は状態が悪いです。」

(4)方法・範囲

「~で」、「~において」などの意味を表します。

(5)形状

「~という形で」、「~をなして」などの意味を表します。

 ○ All the students were ordered to stand in a circle.
   「全生徒は、全員円になって立つように命令されました。」

(6)着用・包装

衣類や包装の種類や色などの外見を表す用法です。

2.2 “on”

“on” の基本的なイメージは「接触」です。

(1)位置

必ず接触した状態での「~の上に」になります。
接触を伴なわない状態の「上にある」には、”over” または”above” が用いられます。

 ○ There are several notebooks on his desk.
   「彼の机の上には数冊のノートがあります。」

注意すべき点は、この場合の「上」は、垂直方向の上ばかりではなく、側面や下面に見ていても、その面に接触していれば、”on” を使うことができます。

 ○ There is a bug on the ceiling.
   「天井に虫がいます。」

(2)時

特定の日にちや曜日について、「~に」を表わします。また、特定された日の午前・午後・夜などを示す場合にも用いられます。

 ○ The board meeting will began on July 15.
   「取締役会は7月15日に始まります。」

(3)支持・依存

「接触」 のイメージから、「~で支えて」、「~に依存して(支えられて)」の意味に派生して用いられます。

 ○ She is still dependant on her parents.
   「彼女は、まだ親に依存しています。」

(4)状態

人や物事が、どのような状態にあるかや、進行中の状況や活動をお表します。

 ○ I am on duty from 9 a.m. until 5 p.m.
   「私は、午前9時から午後5時まで勤務時間です。」

(5)動作・行為の対象

「~に向かって」、「~に対して」 のように、方向や対象を表わします。

 ○ Someone was tapping on the door.
   「誰かがドアを叩いていました。」

2.3 “at”

時や場所などの、比較的狭いある1点を指す場合に用いられます。

(1) 位置

比較的狭い場所を、「点」や「目標」 としてとらえ用いられます。

 ○ I arrived at his office in the morning.
   「私は午前中に彼の事務所に着きました。」

(2) 時

時間を、一点としてとらえる、「時刻」 を表すときに用いられます。

 ○ The latest flight departs at 9:30 p.m.
   「一番遅い便は、午後9:30出発です。」

(3) 状態

人の気分や進行中の活動など、人やものの状態を表わします。

 ○ She was still at work when I called her.
   「電話をすると、彼女はまだ仕事中でした。」

(4) 感情の原因

感情を表す動詞や形容詞などと共に用いられます。

 ○ I was surprised at her sudden visit.
   「私は、彼女の突然の来訪にびっくりしました。」

(5) 割合

価格や、速度、距離などを表わします。

 ○ This train travels at 270 kilometers per hour.
   「この電車は時速270kで走ります。」

(6) 方向

「~に向かって」と、方向・目標を表わします。

2.4 “to”

「~へ」、「~に向かって」のように、方向を表すのが基本です。

(1) 到達点・範囲

「~の方へ」、「~まで」という意味を表します。「起点」を表す”from” とともに用いることもあります。

 ○ I work from Monday to Saturday.
   「私は月曜日から土曜日まで働いています。」

(2) 対象

「~にとって」、「~に対して」という意味を表します。。

(3) 結合・一致

「~にくっついて」、「~に合わせて」などの意味を表します。

 ○ Please attach the file to your e-mail.
   「そのファイルをメールに添付してください。」

(4) 比較

「~と比べて」という意味を表します。

 ○ Compared to the previous year, my work is progressing this year.
   「去年に比べると、今年は仕事が進捗しています。」

2.5 “for”

方向を表すのが、元の意味です。これから派生して目的・理由などの意味を表します。

(1) 方向

「~に向かって」 と方向や対象を表すときに用いられます。”to” が到着点を表すのに対して、”for” は単に方向を表します。

 ○ This train is bound for Osaka.
   「この列車は大阪行きです。」

(2) 賛成・指示

「~に向かって」から拡張して、「賛成して」という意味を表すようになりました。

 ○ Are you for or against his idea?
   「あなたは彼のアイデアに賛成ですか、反対ですか?」

(3) 目的

「~に向かって」から拡張して、「~のために」という意味を表すようになりました。

 ○ Beth went up to New York for a job.
   「ベスは職を探すためにニューヨークに行きました。」

(4) 理由

「~の理由で」という意味を表します。

(5) 代用・交換

「~の代わりに」、「~と交換に」という意味を表します。

 ○ I will give you my desk for your computer.
   「あなたのコンピュータをくれたら僕の机をあげますよ。」

(6) 範囲

「~の間(ずっと)」という意味を表します。

 ○ I will be absent for a while.
   「私はしばらくの間不在にします。 」-

2.6 “from”

元の意味は、「起点」を表します。

(1) 起点

場所、時間について、「~から」 の起点を表します。しばしば、”to” と一緒に使われます。

 ○ I was released from the hospital yesterday.
   「私は昨日退院しました。」

(2) 区別・差異

ものごとの差異を示します。

 ○ He is a little different from other people.
   「彼は他の人とは少し違います。」

(3) 由来・観点・原因

(1)の意味から延伸して、ものごとの由来、根拠、原因などの意味で、「~から」の意味を表します。

 ○ They obtained rock samples from the moon.
   「彼らは岩石の見本を月から採集しました。」

2.7 “of”

「分離」 のイメージが基本です。

(1) 分離・はく奪

最も基本的な用法で、「~から(離れて)」、「~を(離して)」の意味を表します。

 ○ Women can use all of the services completely free of charge.
   「女性は完全無料で全てのサービスを利用できます。」

(2) 部分・所属

部分は、”A of B” の形で、「全体(B)とそこから分離した部分(A)」という関係を表します。

 ○ The head part of the plastic figure was smashed into pieces with a hammer.
   「塑像の頭部がハンマーで粉々に砕かれました。」

また、部分の意味から転じて、AがBの一部であることから、所属を表す用法にも用いられます。元の「全体と部分」との対比関係が、「グループとメンバー」との関係に拡張されて用いられます。

 ○ I am a member of the tennis circle.
   「私は、そのテニスサークルの一員です。」

(3) 材料

“be made of” の形で、「~(材料)でできた」の意味を表します。”of” は分離の意味を示すので、できたものは元の原料の形をとどめているものについて使用するのに対して、出来たものが原料の形をとどめていない場合は、「起点」を示す”from” を使います。

 ○ These glasses are all made of crystal.
   「これらのグラスは、すべてクリスタルガラス製です。」

cf.
 ○ This cloth is made from petroleum.
   「この布は、石油から作られています。」

(4) 関連

「~について」という意味を表します。”think”,”know”,”hear” などの動詞と一緒に用いられることが多いです。

 ○ What do you think of the new proposal?
   「あなたは新しい提案についてどう思いますか。」

(5) その他(A of B)

“A of B” は、[BのA」になり、いろいろな修飾関係を表すことができます。

 ○ a girl of twelve (12歳の女の子)

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3.複合前置詞(compound prepositions)

単一前置詞が、副詞や、形容詞、接続詞、分詞、名詞などと結びついて、ひとつの前置詞として機能するものを、複合前置詞といいます。前置詞句、群前置詞ともいいます。

よく使われる複合前置詞を以下に示します。

(1) 副詞 + 前置詞

“along with”(~と一緒に)、”across from”(~の向かいに)、”aside from”(~は別にして)、”as for”(~に御関する限りでは)、”away from”(~から離れて)、”instead of”(~の代わりに)、”out of”(~の範囲外に)

 ○ She bought beef instead of pork.
   「彼女は豚肉の代わりに牛肉を買いました。

(2) 形容詞 + 前置詞

“due to”(~のため)、”next to”(~に接して)、”owing to”(~のために)、”regardless of”(~の関わらず)、”subject to”(~を条件として)

 ○ It’s next to that building.
   「あのビルのとなりです。」

(3) 接続詞 + 前置詞

“because of”(~のために)

 ○  He became fired because of his rest without company’s permission.
   「彼は会社の許可なく休むことで解雇された。」

(4) その他 + 前置詞

“according to”(~によれば)、”by means of”(~によって)、”except for”(~を除いては)、”fear of”(~を恐れて)、”in addition to”(~に加えて)、”in case of”(~の場合には)、”in front of”(~の前に)、”in relation to ”(~に関して)、”in spite of”(~に関わらず)、”in terms of”(~に関して)、”on behalf of ”(~に代わって)、”with regard to”(~関して)

 ○ He was happy in spite of poverty.
   「彼は貧困にもかかわらず幸せでした。」

4.二重前置詞(double prepositions)

2つの前置詞を組み合わせて1つの前置詞として使われるものを、二重前置詞といいます。前の前置詞が、後ろの前置詞を含めた語句を目的語として取り扱います。

二重前置詞の代表的なものは、”from + 前置詞” で、前置詞のところには、”behind”,”above”,”over”,”under”,”blow”,”among”,”between”,”across” などが、入ります。この他、”since before”(~以前から今まで)、”till after”(~の後まで)があります。

 ○ The moon appeared from behind a cloud.
   「雲の後ろから月が現われたました。」

 ○ He had been up since before sunrise.
   「彼は日の出前から起きていました。」

 

 

参考

英文法の泉       http://www.e-bunpou.net/zentisi.html
へっちゃら英語学習  http://www.geocities.jp/gyouseikowa/eigo/zentisi.html
トイグル英文法     https://toiguru.jp/prepositions
英文法基礎講座    http://fromexperience.info/grm/zenchishi.html
失敗英語教材ランキング  http://fromexperience.info/grm/zenchishi.html

 

ORG:2017/11/26