couldの用法

couldの用法(Usage of could)

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“could” は、形式的には”can” の過去形ですが、必ずしも”can” の過去の意味で使われるわけでは無いことに、注意が必要です。

1. 能力を表す。

過去の習慣的能力を表す場合には、”could” を使用できますが、過去の1回限りの特定の場面での能力を表す場合には使用することができません。

○ I could run much faster when I was young.
  「若いころはもっと早く走ることができました。」

✕ I could pass the professional engineer test four months ago.
  「私は、4か月前の技術士試験に合格しました。」

→ ○ I passed the professional engineer test four months ago.
    I was successful in the professional test four months ago.
  △ I was able to pass the professional test four months ago.

“was able to” ややフォーマルな印象を与えます。

但し、否定形の場合は、どちらの場合にも使用できます。

○ I couldn’t meet my friend in Osaka.
  「私は大阪で友だちに会うことが出来ませんでした。」 (1回限りの特定の場面)

○ I couldn’t speak any French 3 years ago.
  「3年前は全くフランス語が話せませんでした。」

2. 仮定の能力を表す。

一種の仮定法の使い方ですが、「~しようと思えばできる」という意味で、現在の能力に反する仮定の能力を想定します。

○ You could cheat him.
   「あなたは、彼をだまそうと思えばだませます。」

3.可能性の推量を表す。

現在における、控えめな推量を示します。「~がありうるでしょう」、「~かもしれない」のような意味になり、”may” よりも確信度が低い場合に使われます。

○ His way of work could drop the company’s credibility.
  「彼の仕事のやり方は、会社の信用を無くすかもしれません。」

4.疑いや否定的な推量を表す。

“could” でも”can” でも、否定形にすると、「~のはずがない」という強い否定の意味を表します。

○ This couldn’t be true.
  「これが正しいはずがありません。」

5. 丁寧な依頼を表す。

依頼する場合、”can” と比較してより丁寧な感じがします。

○ Could you please tell me how to operate the copy machine?
  「コピー機の操作の仕方を教えて頂けませんか?」

私は、メールでこれを使いすぎているなと思うときがあります。 何回か、メールをやり取りしてお互いに親しんでいるときでも、この聞き方をする場合があります。 自分でも少し堅すぎるかなと思うときがあります。

また、同じような丁寧な依頼の表現として、”Would you ~?” があります。どちらがより丁寧な表現であるかは、難しいですが、”would” と” could” のもとの語である”will” と”can” toの意味を考えると、”will” が意思を示すのに対して、”can” は可能性を示しています。
従って、”Would you ~?” は、遠回しの依頼であり、”Could you ~?” は遠回しの要求になります。これからすると、”Would you ~?” の方が、相手の意思を尊重するだけ、丁寧は表現かなとも思います。

よく例題で載っているのに、下記の例文があります。

○ Would you marry me?
  「私と結婚してもらえませんか。」

✕ Could you marry me?
  「私と結婚することは可能でしょうか。」というニュアンスになります。

 

 

参考
ライティングのための英文法ハンドブック   研究社
英語ライティングルールブック     DHC
英文法の泉    http://www.e-bunpou.net/jodousi-could.html

 

ORG:2018/3/4